徒然なるままに

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「自分軸」で生きる習慣(著 小泉健一)

タイトル:「自分軸」で生きる習慣 : 30年他人軸だった私はこうして自分の軸を手に入れた

著者:小泉健一

評価:★★★★★

 

仕事で失敗をしてずどーーーんと落ち込んでいたので、手に取ってみました。表紙に書いてある「他人の目が気になる」「つい人と比べて落ち込んでしまう」「周りからの評価がないと自信が持てない」などの文言が私にクリティカルヒットしました。でも、読んでいて、あれ? 私はちょっと違うかも、とも思いましたが(^^♪ それは後述します。

いや、失敗して落ち込んでるのに、読書なのか??? と思う方もいるかもしれませんが、私は落ち込んでいるときこそ本を読む人間なのです。それは基本的には小説ですが、最近では自己啓発本? 的な本も読んでいます。

失敗する→読書する(読んでいる間だけは忘れられる)→やっぱり引きずって、しばらく失敗の嵐……というサイクルを変えたい、という思いもあって手にしました。

仕事の失敗から浮上する方法が載っているわけではないのですが、自分軸ってそもそも何だろう? という興味もありました。

ただ、一つ言えることは私は完全に100パーセント他人軸な人間だと、自分では思っていたのですが、これを読んで、あれれ??? 私って実は結構自分軸(もちろん100パーセントではないですが(-_-;))と思いました。

自分軸と聞いてまず考えたのが、他人のことなんて一切気にしない、自由気ままに生きることというイメージが強かったです(ようは、自分勝手な人間ですね)。でも、そんなはずはなかった。

基本が自分軸の人でも完全完璧パーフェクト、100パーセント自分軸だけで生きられる人はほとんどいないんですよね。たまーーにめちゃくちゃ成功している人にはいますが、そういう人って別に完全完璧パーフェクトに自分勝手な人間ていうわけではない。本当に、ごめんなさい、と謝りたくなるレベルの勝手な認識でした。ここで謝罪します← こんなとこで謝罪しても誰の目にも映らないかもしれないですが( ̄▽ ̄;) とりあえず、私の気分的な問題で(^^♪

 

謝罪が済んだところで、他人軸と自分軸ってそもそも何だろう、というのが私の疑問でした。私なんかは、他人の評価をめちゃくちゃ気にする……わけではなく、その辺は結構好き勝手にやってます。ただ、自己評価が低いので、そもそも上司からの評価とか知りたくないです。だって、絶対に最低評価な気がする(-_-;) と思っているので、それを実際のものとして目の前に出されるのが怖いのです。だから、「他人の評価は自己評価に比例する」という言葉にドキリ、としました。あれ、私、自己評価を上げないと、上司や他人から評価されない? でも自己評価なんてどうやって上げるのだろう? とちょっと怖くなりました。

私は完全に他人軸、と言えるほど他人の評価を気にしてはいないと思います。もちろん、仕事で嫌なことは「いやだな」と思っていてもそうそう断れないですよね??? でも、断る、というよりは「○○をやっている後になるので、それが終わったらやります」みたいな感じで伝えてはいます(私がやらないといけないことが終わったころには、頼んできた人のほうが動けるようになっていることもありますし、逆に私が先に動ければ私がやるし)。というか、私も上司や先輩にお願いしないといけないことがありますので、それを考えると断れないですし、それで私は頼むけど人からの頼み事はやらないのは、自分軸ではなく、自分勝手な気がしますし、何よりも私に「○○お願い」と言ってくれる人じゃないと、「○○していただけませんか」とは言えない(-_-;) それを考えると、その辺は他人軸のようでいて自分軸なんだろうな、とも思います。と、考えるとあれれ??? 私って結構自分軸? と思ったところで、自分軸の章に移りました。

自分軸の章を読んでいてまず思ったのが、「私ってやっぱ自分軸で生きているかも」ということでした。まあ、いやなことを断れるようになったのは最近ですが(関係性などから断れないことも多いですが、それは、自分軸とか他人軸という問題ではない気がするので)、あと、好きなことをしている、というのもあります。私はずっと作家になりたくて、小説を書き続けていました。一時期描けない時期がありましたが……それでも学生のころから続けていることです。そして、時間的余裕はともかく、精神的余裕、金銭面的余裕ができてからお金をかけて勉強して、ブログを書いたりしていてから書いたもののほうが「読みやすい」と言ってもらえるようになって、めちゃくちゃ嬉しいです!! だから今はとても楽しいです。仕事で失敗して落ち込んでも逃げる先があるのは、いいな、と思いました。

自分軸になるための習慣では、本当にいろいろと考えさせられました。自分に当てはめて、ああ、と思ったりもたくさんしました。そして、過去を考えて自分を知ることの大切さも知りました。過去は変えられないけれど、未来は変えられます。過去に思いをはせ、自分を知ったら次は今後のこと。この習慣に載っている内容は決して難しいことではないです。そして、そのどれも私にはできている、とは言い難い気がします。だからこそ、できることを今すぐ、初めてみたいです。

 

それと、自分軸、自分を受け入れて、満たすことで初めて人は本当の意味で他人にやさしくできるのだな、という風に思えました。確かに、余裕がない時って他人にやさしくするとか、他人のために行動するとかできないですよね。

人にやさしくする第一歩が、自分軸をもって自分を受け入れることなのだと、この本を読んでいて思えました。

 

やりたいこと、好きなことができている今、そしてたくさんある今が、一番のチャンスなのだと思えた一冊でした。