徒然なるままに

本の紹介や、シェイプアートなどなど、その時々ではまっていることをご紹介します★

夜がどれほど暗くても(中山七里)

タイトル:夜がどれほど暗くても

著者:中山七里

評価:★★★★★

 

ここ数年くらいご無沙汰気味だった中山七里さんですが、少し前に久しぶりに読んで、やっぱ好きだわ! と再認識して、またまた読了。

感想……の前に、ちょっと記事説明します。書く文章自体を変えるつもりは一切ありませんが、評価(独断と偏見に満ち溢れた五段階評価です)をつけることにしました。ようは、私のこの本に対する好き度ですね(^○^)

あと、興味がある方は写真をクリックしていただけましたら、Amazonページへ飛びます。値段も入れようか? と少し思いましたが、Kindleの値段って微妙に変動する(キャンペーンで一時的に安かったりね)ので省きました(⌒-⌒; )

 

この話の主人公は、雑誌編集者で副編集長をしている男性でした。芸能を中心にスキャンダルを暴く仕事をしてきた主人公の息子がストーカーをした挙句、無理心中をして自殺したところから話が始まります。自分が今までしてきたことが全て返ってきた……しかも同業他社にも顔と名前が知られてる……当たり前だよね、だって、同業者だもん、しかもライバル。あと、自分が勤めてる出版社の雑誌でも記事を出さないといけなくて……家でも揉めて……仕事でも家庭でも居場所をなくしていく。

雑誌やウェブなんかで、「親の責任を果たせーー」と言われてて、「親の責任ってなんだ?」「どうすれば満足なんだろう……?」と思いつつ、でも、こういう話って絶対犯人別にいるよね、その時に手のひら返すんでしょ? 知ってる、とか思って読んでました。

あと、被害者遺族の中学生の女の子……なぜ、ストーカーされて殺されたと言われている母親がボロクソ言われて嫌がらせされないといけないんだろう? しかも、本来同情されるべき、たった一人残された中学生の女の子への嫌がらせや、いじめ……意味がわからない。え? 現実もそうなの?? 幸い被害者遺族も加害者遺族もそばにいないのでわからないですが……。ていうか、加害者遺族であったとしても被害者遺族に言われるならともかく、第三者は関係なくない? 雑誌記者が書くならまだ仕事だし、と思うけど……無言電話も壁の落書きもみんな、善意の第三者(という名の無関係な野次馬)だし……。

たった一人残された中学生の女の子、初めはめちゃくちゃ文句を垂れていて、それに対して主人公が僕だって苦労してるんだ、なぜ言われっぱなしにならないといけないんだ……て彼女を調べて文句をぶつけようとしました。でも、彼女の家の惨状を見て、思いとどまります。そして、彼女を守るための行動に出て少しずつ関係性を改善していく……その女の子が殺されそうな時に真っ先に助けを求める相手になって、そして命をかけて守ろうとするくらいには。極限状態で女の子が頼れるのが加害者遺族だけって、嫌な世の中だな、と思いました。最後は、家族を亡くしたお互いが新たに家族になっていく……そんな未来を感じられる話でほっこりとしました(^。^) よかった。

途中で出てきた葛城って刑事さん。いい刑事さんだな……と思って読んでて途中で気づいた。あれ? これって静おばあちゃんのに出てきた葛城さん? マジで! こういうのがあるから中山七里さんはやめらんない★

 

小説をよんでいる時、第三者として、文字を追って世界を見ることもあるけど、それ以上にまるで自分がこの世界に取り込まれたかのような錯覚を感じることがあります。今回もその状態で、まるで自分が悪意の只中にいるかのような心地で文字を追ってました。多分、そういう状態が周りから「話しかけづらい」とか、「怖い」とか言われるんだろうな……と思ってはいますが、なおすつもりは皆無です(^○^) 

 

※間違えたーーーーー! 下書きに保存したつもりが、本文を書いている途中で投稿してしまった。★をつけられて気づくという……(⌒-⌒; )

とりあえず慌てて続きを書いて再投稿しました(⌒-⌒; )