徒然なるままに

本の紹介や、シェイプアートなどなど、その時々ではまっていることをご紹介します★

棘の家(中山七里)

タイトル:棘の家

著者:中山七里

評価:★★★★★

 

中山七里さんの小説、しばらく「ほしいものリスト」に入っていて、ようやく読むことができました(*'▽') タイトル通り、まさしく棘の家だな、と思うような内容でした。

今回は、被害者遺族であり、そして、加害者遺族になりかけた家族が主人公でした。メインの視点は、父親でしたが、妻や娘や息子視点もちょこっと出てきます。

事なかれ主義の教師で、いじめを見て見ぬ振りしてきた父親が、いじめが理由で壊れかけた家を守るために奮闘する……という話です。

読んでてまず思ったのが、「まあ、教師も人間だしね? 当事者になってはじめてわかることって多いだろうな」ということでしたが、それ以上にこの父親……愚直と言おうか、国語教師のくせに、ろくに深く考えずに突っ走って危険な目に合うって、大人じゃないの?? 子供がやりそうな行動だな、とも思います。というか、父親より小6の娘や中学生の息子のが思慮深くないか?

中学生の息子は、大切な家族を守るためにたとえ自分が疑われても最後まで秘密を黙り続けていました。並みの大人の男より意志が強くて、彼が成長したらどうなるのか、楽しみです★

小学生の娘は……最近の子供って怖いわ!

妻は……あほなの? 一番子供たちや夫を支えなきゃいけないときに感情的になり、家族中をぎすぎすさせた上に……自分は勝手な行動を(そのせいで、息子がとんでもない目に合ってるのに気づいてすらいない)

といういろいろと不思議な家族でしたが、最後には男どもはうまくいってよかったな……女は、知らん! まあ、表面上はうまくやるんじゃないかな、男連中が口つぐんでくれそうだし。

今回の話、もう一つ、主人公宅とは逆に加害者遺族→被害者遺族になった一家がありました。自分の娘のせいで自殺未遂した子供のことは「知らない、関係ない」と言っていましたが、自分の娘が殺されたときに「そっちは生きてるけど、こっちは死んじゃった……(意訳)」と言っていて、思わず突っ込みたかった。「いや、3階の窓から飛び降りて生きてたのは偶然だから、奇跡だから。あんたの娘が追い込んだのは事実だろうが!」

やはり男性のほうがこういうときって理性的なのかな、と思いました。現実でどうなのかは知りませんが、この話ではまさしくそうでした。感情的になる二人の妻、お互いの胸の内を、怒りを抑えながらも理性的に話をしようとする父親。

中山七里さん、今回も当たりでした!! めちゃくちゃ好みです★

 

ただ、この本買うのに苦労したんです。何度クリックしても、元の画面に戻って「購入」ができなかった(-_-;) ネット環境のせいかと思って家に帰って購入してもダメ。そもそも、ほかのネットは見れるしな、と。

結局ipadを再起動して事なきを得たのですが、なぜ人って焦ると基本的なことが吹っ飛ぶのだろう???

不思議でしょうがない。パソコンとか、動きがおかしければ再起動って一番初めに試すことなのに、なぜか思い至るのに時間がかかった。読みたい本が読めない「なんで買えないの~~~~」とほかの本(まあ、読みたい本だけですが)を買ってみてもダメ。その前に再起動が思い浮かばなかった自分が不思議でしょうがないです。

私、この件でネット死んだら死ぬ。と本気で思いました。ネット死んだら、kindleをDLできないし……( ̄▽ ̄;) よく見に行くホームページのお知らせに「ネットがつながらない場所に旅行へ行く」と描いてあるのを見て、思わず「え~~ネットなしって何しに行くの?」と思ってしまった私。いや、普通にインターネットするために旅行に行く人っていないよな??? とか思いつつ、たとえ旅行に行ってもネットにつながらない環境とか無理!!ブックホテルに行ったときすら、合間にネット見てるネット中毒者にとって、信じられないお知らせでした(;^_^A