中山七里さんはわたしが好きな作家さんの一人です。きっかけは「さよならドビュッシー」ですが、この方の小説はほぼ、外れがない(たまーに、好みのタイプではない小説もありますが(~_~;))ため、見つけたらKindleの欲しいものリストの一覧に入れます(^○^) こいつもしばらくそこに入っていました。ああ……一度にたくさん読めればいいのに……小説を一冊三十分くらいで読める能力が欲しい……(T ^ T)
速読は向かなかったです。そもそも、そんなことしていたら……本を読む時にどっぷりとその世界に浸れない……浸りながら超速で読める方法ってないですかね?
毒島さんのシリーズは、毎回パートナーが違うのですが、この独特な雰囲気の作家兼刑事さんに振り回されます。今回は、色々と想定外でした。
動機は、復讐……それも十年かけて準備して、自分は一切手を汚さずに、許せない人たちに大打撃を与えていました。
他人から言わせるとめちゃくちゃ冷めている、というわたしには一切合切理解できない動機でした。いくら大切な家族のためとはいえ、警察官になって、公安部にまでなって……日本中を巻き込んだ復讐劇……マジかって感じです。まあ、警察に捕まるようなヘマはしていなかったのですけど、毒島さんは超絶人気の作家だしねー? 作家としての打撃の与え方があるんですよね?
最後に犯人がどの道を選んだのか、それはわかりませんが、二択だし、どっちにしろ碌な人生じゃなくなりそう。
自首するか、それともベストセラーにまでなるような作家に実名で小説を書かれるか(訴えたら訴えたで、毒島さんの思惑通りですし……)、どっちもやばい未来しかない。自首するほうがマシかな? と言う気はしますが……
大どんでん返しの帝王。
今回もわたし好みの本でした♪
時間のある時に、昔読んだ毒島さんシリーズを再読したいです!!