徒然なるままに

本の紹介や、シェイプアートなどなど、その時々ではまっていることをご紹介します★

冤罪犯(翔田寛)

初読みの作家さんです。

シリーズ物で3冊出ているうちの1冊がkindleの読み放題で読めたので手に取ってみました。面白かったら残り2冊を買うつもりでしたが、読み終わってすぐに、「ほしいものリスト」に2冊ほど追加されました(^^)/

私は普段ドラマなんて全く見ないので知らなかったのですが、ドラマ化した話だったんですね。最もドラマで見ようとは思ってはいませんが、ブログを更新するための表紙の写真をDLするために検索したらまず真っ先にドラマの話が出てきていて、そこで初めて知りました(情弱すぎる……(;^ω^))

 

この話は、タイトル通り「冤罪」がテーマになっています。七年前、幼い少女を拉致して悪戯をして殺した犯人は捕まっていますし、自殺して事件の幕が下りていました。そして、それから月日が流れ、似たような事件が起きました。

模倣犯だとも疑われ、過去の事件にさかのぼって調べているときに、過去の事件で捕まるきっかけになった証拠品と成分が一致するものが今回の事件の証拠品に見つかって……というものでした。

私は初めから最後のほうまでずっと、七年前の事件の真犯人が出てくると思っていました……が、実際には冤罪事件なんて存在していませんでした。でも、確実に黒で絶対に犯人なのに証拠がなく、逃がしてしまう……そんな恐怖と危機感からとんでもない行動に出た警察官がいたんです。その人は、卑劣な犯人を逃したくない一心でした。でも、ほんの少しでも後ろ黒いことがあると、まっすぐ生きるのって難しいな、って思ってしまいました。その刑事さんの気持ちはわかる、あんな事件を起こすような犯人を野放しにするなど、絶対にあってはならないことでしょう。でも、犯人を捕まえるために何でもしてもいい、というわけではない、ということをいやというほど考えさせられました。犯人は捕まえた。でも、そのあとの爽快感はきっとなかっただろうな、と思います。

一気に読み進めてしまいました。

ヤバい……また、好きな作家さんが増えてしまった(^_^;) 本を読むのは楽しいですが……先立つものが、ついでに時間が!!

それでも、現実ではない別の景色を見せてくれる小説を読むのは楽しいです。

楽しい新たな世界を見せてくれる作家さん、みんなに感謝したいです★