ブックホテルで読んだうちの一冊です。
東川篤哉さんは、『謎解きはディナーの後で』を読んだことがあるのですが、なんていうか、話が物足りない感じがして、それ以来読んでなかったのですが、せっかくだし、と手にとってみました。
面白かったです。
出てくる登場人物は、ほぼヒロインとヒーローのみ。話の流れとしてはヒロインが書いたミステリー小説をヒーローがよんでダメ出しをする、という流れで進んでいきます。実際の事件は全く起きない、中のミステリはツッコミどころ満載!! それをヒーローがツッコんでいく、というのが基本の流れです。
やり取りは、面白いけど……やっぱこれだけで終わるの? と思ってたら、最後の最後で「騙されたーーーー!!」とヒーローと一緒に叫んでしまった!
というか一年かけて何がしたいんだヒロインは? と思ってたら……まさかの動機でした。
「え? え? え? は? そんなことのために……?」
人の心のそういう感情が理解できない私……何でだろう、好きな人と卒業後も関わるきっかけを作るために、1年かけて好きな人を騙すって……???
ただひとつ、気になることが。いつ、ヒーローを好きになったんだ? 少なくともヒーロー側の初対面の時点で小説できてた、よね? 私が読み飛ばしてただけどヒーローとヒロインって冒頭以前に知り合いだったのだろうか???
東川篤哉さん、一度よんで「うーーん?」と思ったからって敬遠するというのは早計でした。面白かったです。ちょっと他の話……昔苦手だと思った謎解きはディナーの後でも含めて何冊か読んでみたいです。
昔の経験があるので、多分自分じゃお金払って購入はしなかったと思うので、今回のブックホテルで一番嬉しかった出会いです(^○^)