徒然なるままに

本の紹介や、シェイプアートなどなど、その時々ではまっていることをご紹介します★

居酒屋「一服亭」の四季(著 東川篤哉)

タイトル:居酒屋「一服亭」の四季

著者:東川篤哉

評価:★★★★

 

茶店の次は、居酒屋で繰り広げられる、人見知り女将の安楽椅子(あんらくよりこ)探偵……の、2代目???

まず思ったのが、2代目ってなんだ? よく聞く師匠から名前を受け継ぐ系の何かか??? と思わずぽかんとしてしまいました。2代目とは読者やら本の紹介文やらで言っているだけのものだと思っていたのに、実際に登場人物、というより主役であるはずのヨリコさん自身が言っている言葉にやはり疑問。まあ、その疑問は最後まで解かれないのですけど。登場人物が多少被るのかとも思ったのですが、登場人物は一切かぶらず、ちょくちょくと出てくる胡散臭い出版社の存在だけがかぶっていました(^^♪

まあ、それは置いておいても、話は面白かったです。

事件の回想なり、体験なりが起こり、なんだかんだあって一服亭の居酒屋で事件内容を語って、出された料理から直送を得た推理を女将に馬鹿にされ(料理を使ってわざと客の推理を誘導してからバカにする趣味があるらしい……)、そのうえで真相? という名の推理が語られ、語り終わったら酔いつぶれる女将、という何ともワンパターンなのに(もちろん事件は別々ですが、テーマがあるんですよね? 今回はバラバラ殺人がテーマの4作品でした)、なんとなく笑ってしまう面白さがありました。

最後に、え? っといっこ、だまされましたが。確かに書いてない、書いてないけど、どう考えても……まあ、そういうだまし討ちをされるのが小説を読む楽しさなのだけど。

 

むかーし読んで、「面白くない」と1冊目を読んでいこう、二度と読まない土工と考えていた「謎解きはディナーの後で」のシリーズも読み直してみたい気もします。もしかして、今ならこういうタイプも楽しめるかもしれない、とちょっと思っています(読んでみるかは今のところ不明ですが(-_-;))