徒然なるままに

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百鬼夜行 陽 青行燈 大首 屏風のぞき

タイトル:百鬼夜行 陽 青行燈 大首 屏風のぞき

著者:京極夏彦

評価:★★★

 

京極夏彦の電子百鬼夜行シリーズの第33巻。短編連作集で、今までの事件に出てきた登場人物3人がそれぞれ主人公となっています。

評価は……めちゃくちゃ迷いました。★★★★か★★★か。面白いは面白いのだけど、もう少し事件要素が欲しいと思ってしまった部分も否めないので、限りなく4に近い3を付けました(といっても、私の勝手な感想評価でしかないのですけど(^^♪)

本編ではちょっと通り過ぎただけの人がどういう人なのかを知るにはいいかな、と思いますが、もしミステリーを望んでいるなら、これはミステリーじゃないよ、ということを知って読んでほしいです。そして、それぞれの話を読む前に必ず本編事件を読むことをお勧めしたいです(それを全く読んだことがない人にはどんな話なのかもさっぱり分からないと思うので)。

今回メインとして出てきた3人のうち、一人は、いたか? というイメージでしたが、それでもすぐにどの話なのかはすぐに分かりました。残り2人は比較的記憶に残っている2人です。なんていうか、やっぱこういう人たちなのか、と、本編のストーリーを思い出しながら読んでいました。

ただ、私は京極堂さんの理路整然とした謎解き(という名の憑き物落とし)や榎木津のハチャメチャな事件解決が面白いので、この残りのシリーズを読み終わったらほかのシリーズの事件を読みたいと、ちょっと楽しみにしています(^^♪