徒然なるままに

本の紹介や、シェイプアートなどなど、その時々ではまっていることをご紹介します★

百鬼夜行 陽 鬼童 青鷺火 墓の火 青女房

タイトル:百鬼夜行 陽 鬼童 青鷺火 墓の火 青女房

著者:京極夏彦

評価:★★★★

 

電子百鬼夜行シリーズの第34巻、今までの事件の裏話の続きです。

今回あったのは鬼童(きどう)、青鷺火(あおさぎのひ)、墓の火(はかのひ)、青女房(あおにょうぼう)の4作品です。

この話のいいところは、それぞれの話を読んでいると、まるで思い出を掘り起こすみたいに、実際の事件の話も思い出すことですよね。一つの事件だけの裏側、とも限らないので、本当に思い出をたどっているみたいでした(私がたどった過去ではないのだけど……💦)

中には、誰の話だろう??? あの人かな??? と予想して、見事に外れた話がありました。最後に、「え? ああ、あの人だったの???」と思う瞬間がまた面白かったり(^^♪

ただ、一つだけ、あとで登場人物のことを調べてもどうつながるのかさっぱりな話がありました。ちょっと前に読んだストーリーの前日譚っぽい、ということまではわかったんですけど、今回の話とどうつながるのかがよくわからないんです。たぶん、細かい部分を忘れてしまっているせい、だと思うのですが。でも、それがまるで本当に自分の見聞きしたものを追体験、しているみたいな気がして面白かったです。

おススメ、はしたいですが、京極夏彦さんの本を読むのは初めてです、とか、京極堂ってなに? とかいう人は、このシリーズの別の話から読むことをお勧めしたいです(たぶんこれだけだとわからない。ファンのための一冊です)

次の話が、百鬼夜行シリーズの最期なので、楽しみです。最も、京極夏彦さんの別のシリーズもまた、繋がっているみたいなので、まだまだ読み進めていきたいですけど。