徒然なるままに

本の紹介や、シェイプアートなどなど、その時々ではまっていることをご紹介します★

この世をば

タイトル:この世をば

著者:永井路子

 

永井路子さんの小説、久しぶりに読みました。もともと好きだったのですが、読みたい本が多すぎて(なぜ、私は1人しかいないのか……)

今は平安時代がマイブーム(百人一首の絵を描いているのももとはそれからなんですよね)だったのですが、知り合いにこの本を紹介されて読んでみました。

私の知る藤原道長は絶対的な権力者でした。なんせ、私が詠む平安時代紫式部とかその娘の賢子とかが中心だったりするその時代のお話なので、左大臣道長は初めから左大臣であり、絶対的な権力者だったんです。

でも、この小説は、道長が家族の中でもさほど期待されていない平凡時だった、権力を全く持っていなかった頃(結婚前)で、どちらかというと出世が遅かったころから始まっていました。倫子と結婚して、そのためにある程度の地位を用意された道長。私の中でなんていうか、政敵を蹴散らせてあの地位に就いた? と思っていたのですが、たぶん左大臣になるまでは何もしていない。本当に……なんか運が勝手に転がり込んできた感じ?

時の幼い天皇一条天皇の母であり、政治的にも強い発言力を持っていた(なんせ帝位についたころは本の子供でしたので、母親のサポートが絶対)詮子に可愛がられ、信頼されていたことにより開けた運。流行り病が流行した時期、貴族も続々なくなり、能力がある自分の上にいた人間がなくなってしまったことにより転がり込んできた地位。そのころまで、読んでで「え? これ本当に道長なの?」と思うくらい権力者とは無縁でした。でも、権力者となったころから、「あ、これ道長だ」と思わず納得してしまいました。なぜ人は権力を手にすると変わるのか……

あと、一条天皇が愛した后、定子皇后……彼女の兄である伊周の没落はあまりに一瞬のことでぽかん、としました。たぶん道長と違って若くして地位に就いたばかりにまだ、経験も何もかも足りなかったのだろうな……と。

 

最近ライトノベル系ばかり読んでいたので、1日1冊とか普通に読めていましたが、久しぶりにがっつりしたのを読みました。小説家になろうとか、漫画に浮気しつつなので(昔の用語と多いので頭休めも必要だったんです……頭休めにライトノベル系や漫画とはいえ、本を読んでいる時点で何か変な気もしますが(-_-;))、2冊読むのに1週間ちょいかかってしまいました。

でも面白かったです。

私歴史ものを読むとき、一人の作者の方の別の登場人物視点を読むのが好きです。多少の違いはあっても、作者が同じなので基本的な歴史の流れや考え方、設定は同じなんですよね。だから、別の物語の裏話を見ているような気分にもなれるので、好きです。

だから、永井路子さんが書く彰子中宮の話とか、定子皇后の話とかも読んでみたいのですが、出ていないのかな? ちょっと探してみたいです。

 


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たぶん……kindle unlimitedがなければきっと破産している……(笑) 笑い事じゃないですけど(-_-;)

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