徒然なるままに

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宮中は噂のたえない職場にて 二

タイトル:宮中は噂のたえない職場にて 二

著者:天城 智尋

 

宮中は噂の絶えない職場にて、第2巻。

気持ちが通じた梓子と少将。でも、梓子の乳母子が実の妹のように思っている梓子と女性とのうわさの絶えない少将との縁談が認められなくて、彼女にいまだに一途に亡き妻を思っている男の後妻を進めてきて……

宮中での怪異を解決する勅命を帝より受けることが多い少将(なぜか憑かれやすい)と梓子(人ならざるものを見て、縛る(封印する)ことのできる力を持っている)に彼女の乳母子である兼明(怪異に近づくと、昏倒する特殊体質の持ち主)も加わって、怪異を解決していくことに……。

なんていうか、面と向かって自分に文句を言う人がいない権力者の帝……ゆえに、なぜか怒ったり文句を言ってきたりする人を気に入って側に置く性質があるのですが(ちょっと変わっているけど、この帝面白いです)、直実で、腹芸が苦手な兼明が気に入られるのは当然のことで……なんか振り回される人数が着実に増えていっている気が……(-_-;)

今回、梓子が嫉妬したり、少将が嫉妬したり……兼明が余計なことをしたり(それがまた大失敗だよね、あれ)……目が離せない一冊でした。でも、梓子の周りで唯一少将との結婚に反対していた兼明がとうとう認めました。少将のうわさが嘘だと、身をもって体験したので。なんせ、少将が怪異を解決するために梓子や兼明とともに行動していた時に、なぜか、別の女性の家に行っていたことになっていたので。なぜ、身に覚えのないうわさが次々と増えていくのか不思議です。梓子はわかるのです。増えるときって大体何かしら理由があるけど……少将のうわさって、近寄ってすらいない場所に通っていたことになるとか、本当になぜ???

これで、終わり、でもおかしくはないですが……できればもう少し彼らの日常を見てみたい、と願ってしまいます(^^♪

 

ちょっと話が変わるのですが、『宮中は噂のたえない職場にて』のシリーズのレビューの中に、実際の宮中での役割としてはありえないものがあって……のように書かれているものがあって、私はそういうのを見ると『いうて小説だし、そこまで目くじら立てなくても……』とずっと思っていました。小説は、史実をもとにしていた部分があったとしても、創作なのだから作者が好きに作ってもいいもの、面白ければいいじゃん、という認識が強かったのですが、今回、初めてその気持ちがわかる話がありました。

大河ドラマ『光る君へ』。私は基本ドラマは見ない(そもそも家にテレビはない)ので、大河ドラマは気になったらノベライズ本を購入して読むようにしていて、私の中の大ブーム、平安時代、しかも紫式部のお話、ということでノベライズを今か今かと待っていたのですが、Xでの内容や、知人から聞いた話で、出ても購入するのはやめよう、という気になりました。というのも、大河ドラマといえど、創作です。でも、『賢子が道長の子供』という創作は、絶対にありえないと思っているし、話に聞く紫式部の雰囲気や道長とのかかわりが、私の許容範囲を超えていました。たぶん、『紫式部道長をモデルにしているけど、二人の話じゃない完全創作、フィクションです』と言われて読めば面白いのだと思います(この宮中は噂の絶えない職場ですがそうですよね。モデルは明らかですが、モデルであって本人たちについて書いているわけではないので、違いがあっても、別に気になりません。だって、モデルにしているだけなので、同じである必然性はないです)でも、紫式部道長、賢子のこと……となると、許容範囲を超えてしまってダメでした。それを考えると……たぶん「実際と違う。もっと調べろ」という内容のレビューをしている人は、私より断然詳しくて、だからこそ、許容範囲を超えてしまっているのだな、とストンと腑に落ちました(^^♪

 

私の中で、しばらくは宮中や平安ブームは続きそうなので、まだまだ読んでみたいです(^^♪


私がお世話になっている、kindleの読み放題!! シリーズの1巻だけ読み放題の対象みたいなのも多いですが、1冊だけ読んで面白かったら残りを購入! とか、初読みの作家さんを読んでみて面白かったらほかの本も購入、なんてやっています。

たぶん……kindle unlimitedがなければきっと破産している……(笑) 笑い事じゃないですけど(-_-;)

今回私が読んだ話は、1巻がkindle unlimitedの対象になっています。少しでも興味が出た方は、ぜひ、読んでみてください

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