タイトル:ヒポクラテスの悲嘆 法医学ミステリー「ヒポクラテス」
著者:中山七里
平安時代と逆転裁判にハマっている間にヒポクラテスシリーズの最新刊が出ていました(⌒-⌒; )
今回のテーマは、今社会現象? になっている「引きこもり」「DV」「孤独死」などなど、きっと誰もが他人事じゃないんだろうな、と思います。認知症なんかは特に。
序章で出てきた引きこもりの三十代男に幼い娘と妻を殺された(しかも相手は心神喪失判断でほぼ無罪)男は絶対キーパーソンだと思っていましたし、一つ一つの事件の裏に彼らに計画を授けた黒幕がいるに違いない、と思い込んでいました。でも、一つ一つの事件につながりなんてなさそうだし、序章で出てきた男が何かをしている様子もない……じゃああれはなんだ、と思っていたところで知らされた真実に、「お、ま、え、かーーーー!」と思わず叫んでしまいました。事件の裏にいた男(黒幕というわけではない)と彼がしたことを知ったとき思わず唖然としてしまいました。気の長い復讐だな……しかも狂ってる……復讐するなら本人にしろよ! お前の復讐相手、ほぼ……というか完全に無関係だから! しかも、法律違反はしていないって……こっわ! 全ての事件をちゃんと解決したのに、なんか最後で負けた気分に……💦
中山七里さんの小説、やっぱ好きです❤️