タイトル:能面検事の死闘
著者:中山七里
評価:★★★★★
能面検事シリーズ第3弾。
なんか、この能面検事さん、毎回怪我してないか??? そして怪我しても問題なく行動して犯人検挙って、人間か???? とちょっと首をかしげてしまいました。
今回は冒頭で無差別大量殺人を犯した犯人が捕まったところからすべてが始まり、なぜか彼を擁護する人物による検察庁の爆破事件へとつながっていきました。
無差別殺人を犯したおかしな犯人よりも、復讐のためだけにすべてを犠牲にして、できるだけ死者を出ないようにしながらも、無差別にけが人を出していた(でも、それで死者が出ないように配慮しているつもり)というロスト・ルサンチマンが怖かったです。人って、ここまでできるモノなんだ、いった恐怖も感じます。
そして、能面で感情をすべて封じ込めている検事さんの意外な一面を知ることができたのがうれしかったです。
この2人のシリーズの続きを読んでみたいです。