徒然なるままに

本の紹介や、シェイプアートなどなど、その時々ではまっていることをご紹介します★

魔女の旅々21

タイトル:魔女の旅々

著者:白石 定規

 

魔女の旅々シリーズ、第21巻は短編集です。私はこのシリーズの短編集はお休み会、と勝手に読んでいます。なんか、長い事件が起こるわけでもないちょっとした日常の一コマや、短い事件が描かれているのでなんか頭安めになるんです。

 

今回は7話の短い話からなっていました。1話1話の話に深いつながりもありません。偽物の灰の魔女はちょっと笑いました。また出てほしいかも。

少年の夢は悲しい話でしたし、よくできた子はよくできた子とはよく言ったものだなと思いました。周りの空気をとてもよく読む、大人にとって良くできた子、鋼鉄の森は、自分がやっていることに気づいていないテロリストが出てきましたが、その前の前日譚で出てきた物語は、ちょっと悲しい気分になりました。きっとあの後……と想像してしまいました。たぶんイレイナはそれを知らないのか、ずっと経ったころにあの森のことを知って感傷に浸ってしまうのかもしれないな、とも思います。

森の小道の注意事項は……変な人たちだなぁとちょっと笑えました。

一番好きなのは砂漠の財宝でした。一番長くて、この巻で一番読みごたえがある話でした。

運命の人は……なんていうか、こんな国が現実にあったらめちゃくちゃいやだな、と思老いながら読んでいました(^^♪

 

このシリーズはどちらかというとハラハラドキドキよりも、ほっこり印象が強いので、本当に頭安め敵に読みたくなります。

次がどんな話なのか、とても楽しみです。