徒然なるままに

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妖たちの祝いの品は 〈妖怪の子預かります〉(著 廣嶋 玲子)

タイトル:妖たちの祝いの品は 〈妖怪の子預かります〉

著者:廣嶋 玲子

評価:★★★★★

 

妖怪の子預かりますのシリーズ9作品目。次の10巻で一応第1シリーズは完結の模様ですが、その10巻はとてつもなく暗い話だろうな、と予想しています。8巻の終わりがもう……💦

ただ、今作の9巻は作者が骨休みの一作だと言っていたので、とてもとても楽しみに読み進めましたし、事実ほっこりするような話が多かったです。

今まで出てきた妖怪たちの日々もそうですが、新キャラがまたいい味出してました。

短編集で6話の話を読むことができました。

妖怪たちの医者をしている化けいたちの宗鉄がいかに親ばかなのかのお話、弥助を可愛がっているウサギの妖の玉雪が風邪をひいてしまった弥助を心配して食べられそうなきれいな雪を手に入れるために山に入り、ついでに子守唄を教えてもらった話、玉雪に子守唄を教えた冬をつかさどる妖と千弥の話(凄い!! あの千弥と弥助が出会ったばかりの頃の話です。久蔵と知り合う前の話なので、なんていうかかなり耶馬目な状況です……やっぱ妖怪だなって思いますよね)、そして、今までメインで出ることがほとんどなかったうぶめの話(そのうぶめが最後に出会った妖と人間の夫婦、あれって……ということはあの事たちってこの話に出てきた姉妹の幽霊の転生した姿なんですよね)、弥助がたびたび世話になっている古道具屋の青年と久蔵の話、最後に久蔵と初音のもとに生まれた子供のために、妖たちが素晴らしい贈り物を送ろうと奮闘している話(^^♪

このシリーズの短編集は、いろいろなキャラの裏話や心情を語ってくれるのでとっても楽しいです。意外な一面が見れるのもいいですよね。

最期の話が暗いであろうだけに、このほっこりしたお話集はとても癒されました(^^♪