徒然なるままに

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妖怪奉行所の多忙な毎日/弥助、命を狙われる 〈妖怪の子預かります〉  (著 廣嶋 玲子)

  

タイトル:

妖怪奉行所の多忙な毎日 〈妖怪の子預かります〉 
弥助、命を狙われる 〈妖怪の子預かります〉

著者:廣嶋 玲子

評価:★★★★★

 

今まで通り1冊ずつ書いてアップしようかと思ったのですが、この話は2冊で1つの事件を語っているので、まとめて読んでしまいました。

妖怪奉行所の多忙な日々で、月夜公の側近である黒天狗の双子の子供たちが奉行所内のお仕事見学をしていました。そこで普段とは違う慌ただしい状況に何度も巻き込まれてしまいます。そのたびに、ちょっとしたお仕事のお手伝いをしていた双子のお話は思わずほっこりしてしまいましたが、実はそれがある事件の幕開けだったことに思わずぎょっとしました。

月夜公の自称いいなずけが出てきて、しかもとんでもない事態を巻き起こしてしまいます。自分の望みのためだけに、弥助を利用し、千弥を貶め……その目的には愕然としましたけど(-_-;)

しかも力の強さもさることながら、本来ならある妖怪としてのプライドなんかもかけらも持っていないので、プライドの塊のような月夜公には彼女の行動を予測することができませんでした。同族、ということもあって余計に予測不可能なのかな、という気もします。

そして、翻弄されている彼らの最期の頼みの綱が王蜜の君、この人本当に強いな、と思います。性格的にお役所務めなんてありえないのですけど

でも、今回、弥助を守るために、妖怪として最大の禁忌?を犯してしまったらしい千弥。そのとてつもなく大きな代償の片鱗が最後に見えていて、ぞくっとしました。予想通りだったら……あの二人、どうなるのだろう。

続きが楽しみです(^^♪