徒然なるままに

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十年屋と魔法街の住人たち4 銀行屋と小間使い猫

タイトル:十年屋と魔法街の住人たち4 銀行屋と小間使い猫

著者:廣嶋玲子

評価:★★★★

 

十年屋シリーズの番外編、今回は前回(十年屋シリーズ6)でメインとなっていた使い魔の猫、十年屋の使い魔、カラシの一番弟子(?)のミツと彼女の主人となった銀行屋のギラトの2人です。

一生懸命ご主人様のお役に立ちたい子猫と、甘えることが苦手で何でも自分でやってしまい、小間使いのはずのミツを甘やかしてしまうギラト。お互いがお互いを大切に思っているのに、盛大にすれ違っているところから物語が始まりました。

頼ることが苦手なギラトは一日一つミツに頼みごとをし、ミツはその対価としてギラトに頼みごとをする、そんな契約が二人の間でなされました。そして、ミツがねだったギラトの過去のお話が、この物語のメインです。

番外編シリーズも4冊目ですが、番外編シリーズは本編とは違い、メインが魔法使いなので、彼らの住む黄昏横丁について新しい事実を知ることができるのが、面白いです。

今回はギラトが魔法使いになったきっかけがあって、それは今まで出てきたどの魔法使いとも違う始まりで、「え、こんなことあるんだ」とちょっとびっくりしました。

こういうのを読んでいると、カラシと十年屋さんの出会いとか、十年屋さんが魔法使いとして黄昏横丁へ来た時のこととか読んでみたいです。十年屋さんは謎に包まれているので、いろいろと妄想してしまいます!(^^)!