徒然なるままに

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上海生まれの娘と僕は三角関係(著 けんいち)

タイトル:上海生まれの娘と僕は三角関係: 国籍の違う父と娘の物語 ドキュメンタリー作品

著者:けんいち

評価:★★★★★

 

以前ブログで感想をアップしました上海妻と僕は国際関係: 上海恋物語 国際結婚の話(著 けんいち) - 徒然なるままにの続編になります。

前作は著者が仕事で上海に行ってから、結婚、奥様の出産までのお話でしたが、今作はその続き、娘さんが生まれてから、中学生くらいのころまでのお話です。もう、これ、小説として読んでも面白い(^^♪ ドキュメンタリーなので完全没入、というわけではないですが、読み始めると止まらなくなりますので、一章一章が短いのがいいです。おかげで会社の休み時間とかに遠慮なく読める(ながーい小説だと区切りまで行かなくて、会社で「ちょっと待って!!」と言いたくなってしまいます(;^_^A そんなことしても、会社の始業時間は変わらないのだけど……だから、何かが読みたくて仕方がない(でも、長い小説は私の性格的に仕事の休憩時間という短い時間に読むのは向いていない)私にとっては、それだけで嬉しい(^^♪ その上面白いなんて、「最高か?」と声を大にして言いたい。

 

と、ここまでの私のくだらない話はそのくらいにして、感想ですが、「上海」の教育事情と日本の違いにただただびっくりしていました。

幼少期の、義理のご両親との攻防(え、強い……)とか、最近の日本は物騒になってきた、と思っていましたが、やっぱ安心安全か? とか、日本での母校への(無断)侵入(え? 訴えられない? 大丈夫? そのころはまだ今ほど厳しくなかったのかな???)とか、幼稚園での臨時講師?(保護者が子供たちに遊びを教える、的なものらしいです)とか、小学校の入学初日の話とか(マジで~~~どんな進学校だって、それはないぞ)中学校でのいざこざ(いや、こんな教師とか学校とかどうなのよ。小説や漫画だとよくありますが、現実でありなの???)とか、いろいろ、いろいろとにかくびっくり。

日本と上海ってこんなに違うの? きっとつらいこと、悲しいことがたくさんあった娘さんだけど、最後には自分で決めた道へ進んでいく希望のある終わり方でした。父親としての著者と母親としての奥様、お二人のかかわり方も素敵です。どちらも娘に甘いんじゃろくなことにならない、でも、どちらも厳しいだけでもダメ。逃げ道がなくなる。だから、役割分担をしているお二人の姿に思わず目がハートに(^^♪ 娘さんへの愛がひしひしと伝わってくる一冊でした♬♬

 

シリーズの次の話は、「ロックダウン」を舞台にしているそう(シリーズの順番的にはロックダウンの話のほうが後ですが、出版日は先みたい。でも、順番に読んでいきます(^^♪)なので、興味があります。日本の「県外への行き来を控えてね?」程度でもかなり混乱したのに、完全ロックダウンとはどういうものなのか、私には想像もつきません。だからこそ、読みたいと思っています(^^♪