徒然なるままに

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上海ロックダウン日記(著 けんいち)

タイトル:上海ロックダウン日記: 86日間の人民感想文 ドキュメンタリー作品

著者:けんいち

評価:★★★★★

 

上海でのロックダウンを実際に経験した著者の体験記。

上海なんて行ったことがないので(というか海外へ行ったこと自体が学生時代にカナダに行ったのが最初で最後です。言葉の通じない場所に行くなんて……怖い( 一一))

なので、日本では考えられない上海での生活に目を白黒させながら読ませていただいていました。

今の生活に思わず感謝をささげたくなるような一冊です。マジで。

 

日本での自粛や感染者の隔離でもかなり大変だと思った人は多いのではないでしょうか? 私は……職場が都内であり、在宅ワークができるような職場ではないので、普通に出歩いていたのであまり実感がありませんでしたが、特に飲食業界の人は大変そうだな、とは思ってました。

でも、上海のロックダウンはそんなものじゃなかった( ゚Д゚) それがこの本から伝わってきました。

マンションにバリケード? 毎日のようなPCR検査(しかも集団で)、食事の配給(しかも地域によって来るものが違う上に、腐った野菜なんかもあった????)などなど、ほかにも、日本では考えられないような事態が赤裸々に描かれていました。

想定外の内容に啞然。もう、苦労を想像することすらできませんでした。ただ、もし私がその時に上海にいたら? と考えてみました。生き残れる気がしない。そもそも、中国語を理解できるようになっているとも思えないですし、連絡事項が伝わってこなさそう(日本にいても、若干その状態なので(;^_^A)。それに、料理もしないので、食料品のストックもない。日本での自粛期間もほぼストックしてませんでした(;^_^A 「あんた、よく生きてたね?」とか知り合いに言われる始末。こんな私が上海にいたら……とこの本を読んで想像してゾッとしました。絶対に生き残れない!!

 

ニュースでは絶対にわからない、実際の上海の状況が伝わってくる一冊でした。いちいち日本と比べてしまいました(;^_^A 日本人でよかった、と思う反面、こういう中国人的な気質(というか、強さ、というのかな?)が私にあれば……と思ったりもしました。