タイトル:狂骨の夢
著者:京極夏彦
評価:★★★★
京極夏彦 正直読んでいる間中混乱の嵐でした。1巻はこれ、それぞれの登場人物のつながりは???? てか、京極堂関係誰も出てこないんだけど??? やっと出てきても登場人物たちの回想の中での名前のみだったり、2巻の中くらいまでは本当につながりがわかりづらくて、でも、だんだんとわかってきてもやっぱり混乱する。……この人、あそこで出てきた人??? でも、違和感だらけなんだけど???? とか、これ、2つの人格がいる?? 二重人格? でも、それにしてはいろいろと違和感が( ゚Д゚)
そして、3巻はほぼすべて解決編に終始していました。京極堂シリーズは、京極堂の憑き物落としがメインですが、その憑き物落としも、よくある不思議な力を使って祓うとかそういうんじゃなくて、言葉や真実をもってその人の中の考え方や固執しているものを紐解いていくというイメージが強いです。キャラ的にめちゃくちゃ向かないですが、精神科医? とかカウンセラー?の領域??? でもなんか違う不思議なキャラが本当に魅力です。そして、自分で調査することがない安楽探偵ぶりはすごいと思います(^^♪
この本の中に出てきた、「熊沢天皇事件」とか思わず調べてしまった。多分有名なんだろうけど(ウィキに載っていたし)、でも、そういう情報に疎い私はよく知らなくて……そもそも、過去の事件や事故など小説で知って本当か創作かを知りたくて調べることが多いです。マジで。しかも、ウィキに秘密裏に即位とか書いてあって意味わからんな、ともう少し調べたら「秘密裏(勝手)に即位」って……即位というのだろうか???と考えてしまいました(^^♪
そして、その天皇家と同じような隠された天皇家のお家奪還騒動と、神話時代の神様の復活と、それに巻き込まれた若い少女たち、そのすべてを一つずつ紐解いていく京極堂の様子に読む手が止まりませんでした。
ただ一つ疑問が……私の読み込みが足りないだけ、だとは思いますが、ご住職はすでに亡くなっていたん、ですよね?? 確か、会話してなかった??? 幽霊??? それとも、お決まりの幻? その解決編の語り手は関口さんだし、その可能性も高いな、とは思うのですが。
解決編に入ってから本当に止まらなくて一気に……マジで、気が付いたら朝も昼も食べつに読み続けていました(^^♪
初めに自分でつけたルールの関係で星は4ですが、心情的にはやっぱ5と変わらないくらい楽しい(^^♪
次の話も早く読んでみたいと思っていますが、間にほかの話を入れるかどうかちょっと悩み中です。