徒然なるままに

本の紹介や、シェイプアートなどなど、その時々ではまっていることをご紹介します★

魍魎の匣(著 京極夏彦)

     

 

タイトル:魍魎の匣

著者:京極夏彦

評価:★★★★

 

心情的には★4.5を付けたいです。

京極夏彦のシリーズの二つ目読了です!!

今回は3冊分冊版でストーリーが長かったのもありますが、時代背景が古かったのもあり、完全に没入、というわけにはいきませんでしたが、とても面白かったです★

京極夏彦の話を2種類読んでみて、ファンタジーではない、とは思うのですが、現実感がないストーリー構成な気がします。そして、何よりも終わりの後味がめちゃくちゃ悪い。特に……狂科学者?の男性、怖い(-_-;) あと、ヒロイン?も怖い……私は微妙に恋愛感情のようなものが理解できないの部分があって、人は恋に落ちるとここまで周りが見えなくなるのか??? でも、これはいきすぎな気もする、とちょっと怖くなりました( ̄▽ ̄;)

事件はあまりに現実味がない事件、という気がします。主人公の中禅寺(京極堂)はそこまで非現実的な存在ではない……と思うのですが、憑き物落としをしているので、やはりというか、魑魅魍魎や、化け物なども出てきます。というか、京極堂は「この世界に不思議はない」と公言していますが、存在と能力がどう考えても不思議だらけの元華族の友人も、そういうものだから不思議ではないというので、何が起きても動じないのだろうな、と思います。

 

面白いですし、おススメはしたいですが……グロイものや気持ちの悪いものが苦手だという人にはお勧めできない、気もします。