徒然なるままに

本の紹介や、シェイプアートなどなど、その時々ではまっていることをご紹介します★

陰摩羅鬼の瑕(著 京極夏彦)

    

タイトル:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず)

著者:京極夏彦

評価:★★★★★

 

京極夏彦を初めて読んだときは、ここまで嵌るとは思ってもみませんでした。でも、時々難しい話が始まって(主に化け物系)、読むのが大変になるのですが、京極夏彦が描き出す事件の終わりが見たくて、時間がかかっても読み切ってしまいます。

 

今回は、どちらかというと、早めに読めたほうだと思います(他の本よりは遅いけど、京極夏彦の本の中では早い)。

華族制度がなくなってさほど立たない頃、世が世なら伯爵になっていたし、何なら今だって伯爵と呼ばれている由良伯爵。彼は過去に4回婚姻をし、初夜の夜が明けた後、部屋を出たほんの数分の間に花嫁を殺されてしまいます。まるで呪いのような状況、そして、5度目の結婚は、今までとは違い政略結婚ではなく恋愛結婚でした。そして、その花嫁を守るために呼ばれたのが榎木津探偵(なぜこれをよんだんだろう???? まあ、地位と、父親しか知らなければこんな破天荒な人間なんて想像もしないか(-_-;))、そして熱が出た影響で一時的に視力を失った榎木津(現在の状況は見えないですが、安定の過去視?の能力は健在なので余計にめちゃくちゃでしたが(-_-;))と彼のお目付け役?の関口さん(この人、そういうの向いていないようで向いている気もする)です。

鳥の館と呼ばれるほど、屋敷中に鳥のはく製が飾られている屋敷、当主は病弱でニ十歳まで外に出たことがない世間知らず。

事件の真相は多分そこまで難しいものではなく、私でも途中で「まさか……???」と予測した部分がありました。その予測は八割がたはあってました、が、一応私が予想していたよりはマシ、でした。私の予想通りだったら、とんでもない悪人が一人爆誕していたので。まあ、まったく別の場所に諸悪の根源がいましたけど(-_-;)

予想はついても、その予想があっているはずがないという一応常識人(自称)の私は思っていたので、もう、最後まで読んじゃいました。

あまりに集中していて、会社についてもついたことに気づかなかったです。はっと気が付いたらなぜか会社にいて、え? あれ? いつついたの? 電車を降りた記憶すらないんだけど……しかも、勤務管理表付けたっけ、と後で見直しましたが、つけていました。ある意味すごい。ルーティーンになりすぎてて、意識がなくても一応いつも通りの行動をとっていたのか、と……ただ、誰にも理解されませんでしたが(;^_^A