徒然なるままに

本の紹介や、シェイプアートなどなど、その時々ではまっていることをご紹介します★

後宮の検屍女官6

タイトル:後宮の検屍女官6

著者:小野はるか 

 

待ちに待った(といっても初めて読んだのが12月くらいなので、普通に比べれば短いですが(-_-;))、最新刊。本当は発売してすぐに読みたかったのですが、ちょうど紫式部を読みまくっていた時でしたので結局、半月経ってしまいました(-_-;)

 

寒い冬が来て、凍死者がたくさん出ている後宮。でも、それは宦官や婢女など、下級の使用人たちのことで、決して上に立つ人間に起こりうることではない。そんな中、大長公主(陛下の未婚の叔母)が死体で発見されました。体が弱っていたこともあり病死も疑われましたが、桃花が検視をしたところ、その死因として考えられるのは2種類、『凍死』と『中毒死』。事故死の用であって、でも、何か違和感があるその事態……

最終的に桃花が見つけた真実はとんでもないものでしたが、きっとこれからまた長い事件が始まるのだろうな、と予測されるものでした。このシリーズ、毎回めちゃくちゃ気になる引きをして終わるんですよね。今回も、黒幕の存在はともかく表向きな事件は片付いた、と思ったのに、とんでもない事態が……(-_-;)

 

事件とは別に、敵の子である桃花と会うことに恐怖を感じていた延明。もし、会ってしまったら、憎しみを感じてしまうのではないかと思っているのがありありと伝わってきましたが、幾度もの事件をともに解決してきた桃花との信頼がそんなことで揺らぐはずがないのがわかってとっても良かったです。それにしても……本来なら敵通しになってもおかしくない、なんせ敵の子……でも、桃花の父を憎んでいるのは延明だけじゃないんですよね。

この二人が、お互いの心の内を知ったときに、どんな話をするのかとっても楽しみです(^^♪

続きはしばらく待たなければいけないかもしれないのが、ちょっぴり残念ですが、いろいろ想像して待っているのもまた楽しい気もします(^^♪