タイトル:後宮の検屍女官 2~4
著者:小野はるか
本当は1冊ずつ感想をアップする予定でしたが、ちょっとここ2週間忙しくて……体調を崩していたこともあり、読んだ本がたまってしまった上に、同じシリーズでしたのでまとめて感想アップします。
このシリーズは、漫画の続きが知りたくて読んだ話でしたが、結局面白くて次々と読み進めています。まだまだ話自体は続いていますが、4巻までで一つの大きな区切りのようです。
1巻に出てきた死王からずっと続いてきた不審な殺人事件、一つ一つの事件は犯人が分かっているにもかかわらずどこか釈然としないつながりを感じていましたが、その謎がようやくすべて紐解かれました。
4巻では延明が投獄されてしまいます。それも「呪詛」の犯人として。現代じゃあ、絶対にありえない状況ですが、それがあり得る時代設定なんだな、と。
それにしても……医官って、怖い( ;∀;) え??? 高貴なお方が治らないと死罪なの??? 不治の病で、なんとか延命を続けていた主がやっぱり助からないと、医者も死ぬの??? 見つかったとき、虫の息の高貴なお方の延命ができないと、死刑なの??? こっわ!!
これはファンタジーなのでもしかしたらそんなことなかったのかもしれませんが、そうであってもおかしくないな、と思ったら読んでいて背筋が凍り付いてしまいました。え? だって、どんな素晴らしい名医でも治せない病気やケガってあるじゃん……
あと、やっぱり女性の地位がひどい。だからこそ、女性が力を発揮しようとするこういう小説が面白いのだけど。
続きも楽しみです(^^♪