徒然なるままに

本の紹介や、シェイプアートなどなど、その時々ではまっていることをご紹介します★

姑獲鳥の夏(著 京極夏彦)

   

タイトル:姑獲鳥の夏

著者:京極夏彦

評価:★★★★★

 

京極夏彦の名前は知っていましたが、読んだのはこれが初です。そして、今後集めていくのだろう……ああ……お金に羽が生えて飛んでいってしまう(T ^ T)。

読むきっかけになったのは、このシリーズのスピンオフの漫画、「中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから」を読んだことでした。めちゃくちゃ面白くて、無料キャンペーンを使って読んだにも関わらず、結局全巻買ってしまったほど。

そこで、漫画を買うか、小説を買うか迷って、まず小説を買ってみました。全てをコミカライズしているわけではなさそうでしたので、どうせ小説を買うことになるでしょうから、と。でも、言い回しが古くて(昭和初期が舞台なので当然ですけど。逆に古くないとそれはそれでダメ出ししてしまいそう(⌒-⌒; ))どことなく入り込みづらくて、思わず漫画も買ってしまいました。漫画を一通りよんで思ったのが、「ううーーん、どうしよう、あまり好みタイプじゃないかも?」でした。でも、読み放題ではないので、一冊は読み切ろう……と考えて再び小説に向かいました、が、漫画のイラストが頭にあったからか途中からどんどんと入り込んでいって……結局、2巻も購入して読み切ってしまいました。多分、漫画を先に買ったんだと小説が買わなかったかな、と思います。だから、この順番が正解でした。漫画は急展開が多くて??? でした。小説も流れは一緒なのに、文章でしか伝わらないニュアンスのようなものもあったのか、情報量は倍以上のイメージで、結末を知っているのに、後半読むのを止められなくて……2巻は一日半くらいで読んでしまいました……。ちなみにエンジンがかかるのが遅かった上に漫画を挟んでいたので、一巻は十日ほど掛かってます(°_°) 自分でも、この差に驚愕!! 面白い本ってやっぱ早く読める(^○^)

私は、原作とコミカライズ両方読むことが多々あります、が、両方が面白いってケース少ないんですよね。たまーに、両方いいな、っていうのもあります(そういう時は大体コミカライズを先に読了したとき。小説を先に読むと、設定が飛ばされているコミカライズはダメ。物足りない)。今回は読了はコミカライズが先でしたが、コミカライズは今後は買わないかな?と思います。この漫画の作者が悪いわけではない(完全に原作なしのスピンオフ漫画は面白いですし!)と思うのですが、京極夏彦の本は、小説だからこそ伝わるものがあるのかもしれません。

京極堂シリーズ、絶対集めます! が、35巻まで出てるんですよね? しかも、シリーズ外にもこのシリーズの登場人物も出ているらしいですし……。やばい……ゆっくり、集めていきます(⌒-⌒; )

 

ところでみなさん、このタイトル、初見で読めます? 私、読めなかった……姑獲鳥でこかくちょう、って読んでました(⌒-⌒; ) うぶめって読むんですね。

この話はこの妖怪がタイトルになってるだけあって、母親と生まれたばかりの子がテーマでした。そして……あるのに見えない……認識しない、そんなことが本当にあるのだろうか、と考えてしまいます。でも、きっと辛い現実から自分を守るために、そういう幻想が存在しているのかな、と思ったら少し怖くなりました。私がみている現実は……ホントウなのだろうか??? もしかして、誰かが見ている、夢、なのではないだろうか……

なんて、あり得ないことを考えてしまうそんな本でした。

 

……スピンオフ漫画のヒロインは漫画家さんのオリジナルキャラのようなので、多分あり得ませんが……名前だけでも出てきてくれないかな、と思います。もし、出てきてもシリーズ後半でしょうが(^○^)