徒然なるままに

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妖怪の子、育てます 〈妖怪の子、育てます〉(著 廣嶋 玲子)

タイトル:妖怪の子、育てます 〈妖怪の子、育てます〉

著者:廣嶋玲子

評価:★★★★★

 

妖怪の子預かりますの続編シリーズ第1話。

妖怪の子預かりますの10巻の最後から6年後。弥助が育てることにした千弥だった子供、千吉が6歳の年の話です。

千吉は自分が居ないほうが弥助が幸せになれるのではないかと悩み、家出を決行しますが、そのたびに隣の家の双子(久蔵の子ですね)に見つかってしまいます。わかってやってる??? とちょっと思いましたが、2回目に見つかったとき、「遊びに行くんじゃない、家出するんだ」といった千吉に双子が言ったのが、「私も行くーーー。でも夕飯までには帰りたい、今日鉱物が出るの」でした。読んでいて思わずずるっと滑ってしまった。いやいやいや、家出の意味わかってないんかい! と。でも、いくら妖とのハーフでも6歳じゃあ、そうだよな。記憶にないとはいえ一度大人になった(というか初めから大人だったというか……)千吉が変わっているのか、と納得してしまった今日この頃。

でも、そんなこんなで家出をした千吉は変な黒い影につかまってしまい、双子が誘拐されてしまいました。そして、月夜公のつてで紹介してもらった朔ノ宮の力を借りて、千吉と弥助が双子を助けに行くことになりました。

ものすごく仲の悪い朔ノ宮と月夜公。最後にいいところをかっさらわれた朔ノ宮と高笑いしていた月夜公に思わずほっこり。でも、そのすぐ後で今度は立場逆転していましたけど……💦

大妖の転生(というのか? よくわからない状況だけれど)体であるはずなのに、妖っぽい能力には目覚めていなさそうな千吉と、ちょっと不思議だけどそこまで大きな力は使えなさそうな双子。その二人が妖に弟子入りするのはちょっと面白いです。あの二人、どうなるんだろう……? ちなみに半妖といえば今作にもちょこっと出てきたみおはどうなるのかな? 半妖の寿命ってどうなるのか、気になります。あと、能力についても、なんかどちらも選べそうだけど、何らかの要因で決まってしまうのか、それとも生まれながらにして決まっているものなのか……? 気になることが多いのでまだまだ続いてほしいです(^^♪