タイトル:小説の書き方の新ステージ・chatGPTを活用したおもしろいストーリーの作り方
著者:我那覇アキラ
評価:★★★★★
小説を書くのにChat GPTを利用する、というので興味が出て手に取ってみました。ただ、正直、読んでも実行することはないだろうな、と思っていました。だって、私は物語を書くのが好きなのであって、楽して物語を作りたいわけじゃないし、と。でも、読んでみてその印象は一瞬で消えました。
Chat GPTは別に全自動マシーン(?)ではなく、どちらかというと電卓とか、Excelとか、パソコンとかそういう道具と同じ。どこまでできるのか、それは使う人次第です。
そもそも、全自動で描かせたら、面白い物語にはならなさそう。本書を読んでいて思ったのがChat GPTと著者のやり取りはまるで編集者と作家のやり取りみたい(編集者とのやり取りなんて知らないので、予測でしかないですが)だな、と思います。アイディアをもらって、それをブラッシュアップしながら一緒に物語を作っていく、という印象です。今書いている話はほぼ終わりまで流れを作ってあるので、Chat GPTは使いませんが、次の話はChat GPTの力を借りてみようかな、と思ってしまいました。特にアイディアだしの段階で手伝ってほしいです。
私は物語を書くときに、一度設定が固まって書き出せば結構集中的に書けるのですが、設定が固まるまで行ったり来たり……今の話なんて一年くらい考えてる(-_-;) そういう詰まったときに自分にはない思考をくれそうだな、というのがこの本を読んで感じたChat GPTの印象です。
本書ではChat GPTの力を借りて、物語のプロットを構築していく方法を細かく解説してくれているので、新しい視点をくれました。