徒然なるままに

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眠れる森の美女(シャルル・ペロー)

タイトル:眠れる森の美女 完訳ペロー昔話集 (講談社文庫)

著者:シャルル・ペロー

翻訳:巖谷國士

評価:★★★★

 

世界の民話をペローがリニューアルした話です。私は昔話や絵本はあまり読まないので、あまり詳しくはないのですが、知っている話もあれば知らない話もありました。そもそも読んだ理由も、「マレフィセント」の話を読む前に眠れる森の美女の話をおさらいしたくて探したんです。どちらも知っている人からすると、全然違う話だから意味がないみたいですが。

 

◆眠れる森の美女

あれ? こんな話だっけ? と言っても王子のキスで目覚めてめでたしめでたし、だった気がする……という程度の印象しかなかったのですけど……人喰い一族の王妃様? とか出てびっくりでした。

あれれれれ?

まあ、こういうのって色々な派生話があると思うのできっとこれもそのひとつなのだろう。ただ……マレフィセントは出てきませんでした(T ^ T)

正確には出てはきましたが、名前もない状態でちょこっとだけ。

 

赤ずきんちゃん

これも、有名ですよね。この話はきちんと覚えています、が、猟師は存在しか出てこず……最後は赤ずきんちゃんが食べられて終わりだったんだけど、こんな終わり、あったのか。狼の腹に石を詰めて井戸に突き落とす、という終わりを期待していたので、ちょっぴりびっくりしました。

 

◆青ひげ

青ひげは最後まで私が知っている話でしたが、一瞬あれ? 青髭が勝つんじゃ………と思ってしまった。でも、青髭が勝つ話は、面白半分に私が改変してみた話でした(^_^;) 誰にも見せない小説として、暇つぶしに(^_^;)お

 

 

◆猫先生または長靴をはいた猫

これも知っている話でした。ただ大まかな流れは覚えていましたが、詳細は忘れていたので、楽しく読ませてもらえました、

 

 

◆妖精たち

これは原作は知らないですが、派生作品(この話をオマージュした要素のある小説)は読んだことがあります。喋るたびに宝石などが出てくるようになった優しい妹と、カエルやらヒルやらが出てくるようになった意地悪な姉。姉の状況は論外ですが、妹も……話すたびに宝石が口から飛び出すって怖くない? ちょっとゾッとした話でした。

 

 

◆サンドリヨンと小さなガラスの靴

タイトルから予想していましたが、シンデレラですね。

このシンデレラ優しいー。でも、鉄の靴で踊らせるんじゃ……と思ってから「あ、違う、あれは白雪姫だ」思い出しました。私の中で混ざってるな。

 

 

◆マキ毛のリケ

これは知らないな? でも、正直あまり好きではないかも。

 

◆親指小僧

親指姫と同じようなはなし? と思いましたが親指姫要素はあまりなかったです。親指サイズくらいの知恵の働く末っ子が兄弟を守って、最後にまた家族で暮らす話、です。ちょっとざっくりしすぎていますが(⌒-⌒; )

なんか、これぞ色々混ざってる気がする。どれが先かは知らないですけど。

親に捨てられた時に小石を目印に帰ったり、二回目はパン屑を落としたために小鳥に食べられて……ヘンデルとグレーテルか?

一歩でかなりの距離を稼げる魔法の靴とか……たしかオズの魔法使いに出てなかったっけ、そんなの。

そんなふうに突っ込みながら読んでました(⌒-⌒; )

 

他にも、グリセリディス、ろばの皮、愚かな願いが載っていました。知らない話ですが……王様が出てくるグリセリディスやろばの皮……いや、王様ムカつくし、気持ち悪いんだけど……

 

いくつか、あれ? とは思いましたが、全体的には楽しめました。