藤原道長 王者の月(篠綾子)
タイトル:藤原道長 王者の月
著者:篠綾子
藤原道長主人公の話。
この作者様、話は大好きなのですが、やはり名前のふりがな(特に女性)には慣れません(-_-;)
今回は、道長の若いころから、天下を納めるまでの話。やはり同じ作者の同時代の話は続けて読むと面白いですね。賢子の物語である、『紫式部の娘』や『あかね紫』の裏話的な内容も出てきて、その話を思い出しながら読んでいました。
特に、彰子。彰子の心情は、賢子視点ではほぼ出てきませんでしたが(なんせ、年齢が違うので、完成された女性……という立場ですし(親よりは若いけど、近しいものがありますよね)。でも、この物語はそもそも彰子が生まれる前から始まり、そして、皇太后となったころまでを綴っているので、余計に。
彰子が一条天皇の願いをかなえることを望み、第一皇子の敦康親王を天皇にしたいと願っていた裏側の心情に思わずしんみりしてしまいました。彰子は本当にやさしい人、なのですね。幸せで幸福で、でも、それらがすべてほかの誰かの犠牲の上に成り立っていることを知った彰子の心情、親として自分の腹を痛めて生んだ子に同じ思いをさせたくないという願い、同時に、少しでも幸福の世界を与えたいと願う母の思い(それは、敦康にも、他の2人の皇子に対しても)そんなものを感じ取ることができました。道長が中心でしたが、彰子の心情も知れる物語です。
史実関係は置いておいて、道長の父、兼家に長年仕えている打臥(うちふし)という神の依り代にさえなるという先見の巫女がいました。父に仕えていた彼女に、自身が見た夢の夢と機をお願いしたことで、彼女の助言を聞くようになります。
兼家の死後、一度は姿を消した彼女が、再び道長を導いてくれるのですが、いったい何者なのだろう? というのがずっと疑問でした。いや、だって、そもそもいくつよ? 年齢も、神出鬼没さも、相当に不振でしたが、その正体が明かされた瞬間思わず一言、「え? まじで……」と絶句してしまいました(-_-;)
でも、もしそうだとしたら、道長ってやっぱ怖い。というか凄い……となりました。
この方の話は、他にもいろいろと読んでみたいな、と思います。
読みたい本が多すぎて、マジで時間が足りない……(-_-;)
