タイトル:失われたものたちの本
著者:ジョン・コナリー
童話をモチーフ? もしくはちょっと変わった童話系の話が好きなので、たまたま見つけた時に即、ほしい物リストに入れました。私はKindle派なのですが、Kindle派じゃなかったら、きっと……欲しいものリストじゃなくて、積読本が増えているんだろうなと思う今日この頃です😃 まあ、Kindleが存在しなければ、もしかしたらここまで本にハマらなかった可能性もありますが。
第二次世界大戦の戦時中の話です。最愛の母を病で亡くなり、父親が再婚してできた継母はとても優しい人でしたが、どうしても馴染めなかったデイヴィット。弟が生まれることで余計強い疎外感を感じることに。母が亡くなってから、デイヴィットは本の声が聞こえるようになり、そあいて、ある日母親の声に導かれて不思議な世界に足を踏み入れてしまいました。
デイヴィットはその不思議世界を旅しながら、自分が知っているのと似ている、でも、ちょっと違う物語を教えてもらったりしていました。それは、その世界では過去に実際にあったこと……赤ずきんちゃんとかヘンデルとグレーテル? あと、物語じゃないけど、七人の小人(しかも元は八人だったらしい……)や白雪姫(という名の何か……)や眠りの森の美女で出てくるお姫様(のような何か)が出てきたりしました。いろいろな経験を経て精神的に成長していくデイヴィッドは、何度も死線をくぐりぬけて、自分を元の世界に帰してくれるはずの王様のもとに辿り着きました。その後も色々とあるのですけど……。
王様は予想通りの人物でした(予想より歳をとっていると思ったのですが、よく考えたら普通でした。というより普通より若いのか、あれは?)。あの世界が一体なんなのかは不思議が多いです。
これ、続編があるんですよね。でも、多分主人公が違う,ということで同じ世界の全く関わらなお話? とも思ったのですが、最後まで読んだ後にもう一度続編のストーリー紹介を見たら、細いもう一つの繋がりを見つけて、ちょっとだけワクワクしています。続編は多分現代に近い時代の話なのだろうなと予想していますが、実際はどうなのでしょうね😃
あと、この話。ジブリの「君たちはどう生きるのか」野本になった本なんですよね。原作、というほどではないみたいですが、この本をオマージュして作られた、とか。その話をジブリファンの母にしてみたところ、興味津々でした😃
私はジブリは見ていないので、どの程度近いのかはわからないですが、ジブリファンの人も読んでみるといいかな、とも思いました。そうじゃない私からしても最高でしたけど😃