タイトル:後宮の薬師(二) 平安なぞとき診療日記
著者:小田菜摘
後宮の薬師、第二巻。
前回はメインが隠された皇子でしたが、今回は素行が悪い、女好きの次期東宮とその東宮の妃である大姫の不妊です。不妊の原因……昔は特に女性側に求めてしまいそうな状況ですが、睡蓮は、女だけが原因とは限らない……と堂々と言っていました。なによりも、今回はどちらにも不妊となりやすい原因があったので(もちろん治療で治るものですが)
それにしれも薬って怖い。状況が改善しないことに色々と思い悩んでいた睡蓮はあるきっかけで、似た薬草の取り違いを疑いました。でも、託送を精査しても問題がなくて、そこである可能性に思い至りました。薬の一種だけど、処方したわけではないけれど、「食べてもいいか?」という問いに許可を出したもの。それが混ざり物で……
なんていうか、どちらも薬だけど効果が真逆だから間違えるとやばいやつ……あれだよね、低血糖の人にインスリンを打つようなもの……やば……と本気で怯えました。
昔だからそういういい加減な商売者が多かったみたいだけど……売った相手が、次期東宮妃って……ご愁傷様です(自業自得なので、同情はしませんが)
三巻の発売日も決まっているので、楽しみです😃