徒然なるままに

本の紹介や、シェイプアートなどなど、その時々ではまっていることをご紹介します★

針の上で歌う、彩の無い天使(南口綾瀬)

 

先日読んだぼっちママ探偵が面白くて続けて2冊読んでしまいました。

3冊読んでみて、私の好みのタイプはぼっちママ探偵ですが、この2冊も面白かったです。

針の上で歌うは、ぼっちママ探偵で出てきた娘の友人の、話せない(特定の場所で話すことができない)女の子が主人公でした。ぼっちママで出てきた娘の成美もちょこちょこと出てきていて、ああ、こんな風に成長したのか、と高校生になった娘の成長を見守るような気分に……(私の娘じゃないですけど(^-^;)

この2冊でいうなら、私は彩の無い天使のほうが好きです。どちらも、精神的な苦しみを持った女の子が主人公で、彼らの心が見えるたびに、一緒に一喜一憂していました。

特に彩の無い天使は初めはいったい何の物語なのかもわからず、何が言いたいのだろう……と思っていましたが、読み進めていくうちに、びっくりの連続でした。基本的に主人公以外の視点が出てこないので、前半と後半で、周りの登場人物の印象ががらりと変わりました。主人公が成長し、周りを見ることができるようになると、今まで気づかなかったことに気づいて、その人物に対する印象が変わるので、読んでいる側の印象もがらりと変化しました。

彩の無い天使の主人公は家族が、特にお姉ちゃんが大好きで、でも、家族の中に居場所がない、嫌われている、と思っていました。初めは、なんでこんな家族をこんなに好きなんだ???と不思議に思うくらい、もはや虐待といっても過言じゃないんじゃ(お姉ちゃんを贔屓して妹を蔑ろにしている印象が強かったので)、と思っていましたが、家族みんなが、本当に主人公を心配していて、そして、同時にどうすればいいのか戸惑っていたのだとわかって、びっくりしました。心の病?で心が弱っている人の内面をしっかりと書かれていて、後半は、電車の中にもかかわらず思わず涙ぐんでしまいそうになりました(耐えましたけどね! エライ!! 電車でいきなり泣き出したら、変な人確定だし……でも、思わずジンとなってしまっていたので、もしかしたら、ばれてた? いや、他人をそんなに気にする人もいないか……)

 

私、実はこの話、二つとも主人公が同じだと思っていたんです。正確には、同じ主人公じゃないの? なのになんで方や音楽で片や絵なんだろう……と思っていたくらいです。だって、説明文を読んでいたら、どちらの主人公も「あや」なんです。でも、読んでみたら普通に別人で、何のつながりもありませんでした(^^♪

もう一冊、この方が描いた本があるみたいなので、読んでみたいな、と思っています。そこには彩の無い天使に出てきた高校生の女の子も出るみたいなので、この話とは違う印象の彼女を見てみたいな、と思います。

あまり長い話じゃないからか、一日一冊というハイペースで読めます★

 

願わくば、ボッチママ探偵の続編が読みたい!!

あのママさんのボッチライフ、読んでいて面白かったので、同じ主人公で読みたい~~~! と思ってしまいます。